AI研修に使える助成金。中小企業75%・大企業60%の違いと、実際にいくらになるのか

「AIの研修に助成金は使えるのか」「結局いくらになるのか」。お問い合わせでいちばん多いご質問です。要件と計算の仕方を、できるだけ平たく整理しました。
使えるのは「人材開発支援助成金」
AIの研修で主に使われるのは、厚生労働省の人材開発支援助成金です。会社が従業員に計画的な訓練を受けさせたとき、訓練の経費と、訓練中の賃金の一部が助成されます。AIやデジタルの研修は、この助成金の中でも助成率の高いコースの対象になります。
注意点は、申請の手続きは社会保険労務士の独占業務であることです。研修会社が代わりに申請することはできません。AI教習所では、ご希望の場合に社会保険労務士をご紹介しています(社労士費用は別途)。
主な要件
- 1つの講座が10時間以上であること(2時間のセミナーは対象になりません)
- 受講する方が雇用保険に加入している従業員であること(社長や役員は原則対象外)
- 訓練の開始日の1か月前までに、計画の届出を出すこと
- 訓練の終了後、期限内に支給申請をすること
とくに「1か月前までの届出」は見落とされがちです。助成金を使う場合、申し込んですぐ始めることはできず、開始まで1か月以上かかります。年度内に受けたい場合は、逆算して早めに動く必要があります。
75%と60%の違い
経費助成の率は、会社の規模で変わります。
- 中小企業:75%
- 大企業(中小企業以外):60%
中小企業かどうかは、業種ごとの資本金と従業員数で決まります。建設業は「資本金3億円以下、または常時雇用する従業員300人以下」、不動産業は「資本金1億円以下、または従業員100人以下」が目安です。
さらに、1人1講座あたりの上限があります。10時間以上100時間未満の講座では、中小企業30万円・大企業20万円が目安です。料金が高いコースでは、率で計算した額ではなく、この上限で止まります。
実際にいくらになるのか(計算例)
AI教習所の12時間のコースで計算した目安です。価格はすべて税別、助成額は経費助成の目安で、受給を確約するものではありません。
| コース | 料金(1人) | 中小企業の助成の目安 | ご負担の目安 | 大企業の助成の目安 | ご負担の目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| 基礎(12時間) | 6万円 | 4.5万円 | 1.5万円 | 3.6万円 | 2.4万円 |
| 応用(12時間) | 18万円 | 13.5万円 | 4.5万円 | 10.8万円 | 7.2万円 |
| マンツーマン(12時間・担当者様) | 60万円 | 30万円(上限) | 30万円 | 20万円(上限) | 40万円 |
たとえば基礎(12時間)を5名で受ける場合、料金30万円に対して、中小企業なら助成の目安が22.5万円、ご負担の目安が7.5万円です。人数とメニューを変えた目安は、料金シミュレーターで確かめられます。
助成金を使うか、使わないか
助成金の対象になるのは10時間以上の講座です。「まず3時間で全員の基準をそろえたい」という会社様には、短いコースのほうが合うこともあります。AI教習所では、基礎・応用とも3時間(6時間)のコースと12時間のコースをご用意しているので、御社の目的と都合で選べます。助成金は、12時間のコースを選んだ場合に使えることがある、という位置づけです。迷ったら、お問い合わせください。社労士のご紹介を含めて、進め方をご案内します。
※本記事の内容は2026年10月時点の一般的な情報です。助成金の要件・率・上限は年度ごとに変わることがあります。最新の内容は厚生労働省の案内、または社会保険労務士にご確認ください。


